医療・健康ガイド

【消化器内科・放射線科】身体への負担が小さい『大腸CT』

Pocket

 現在日本では、大腸がんの死亡率は第2位(男性3位、女性1位)。また大腸の病気は、40歳を過ぎると多くなり50代で一気に増加しています。大腸がんは早期では自覚症状がないため、早期に発見するには検診を受けることが大切です。

 各市町村では40歳以上の人を対象に検診(便潜血検査)を行っていますが、その受診率は約38%しかなく、さらに陽性反応が出ても、内視鏡検査による精密検査を受けようと思う人が少ないのが現状です。

大腸CTの画像例

 そこで近年普及してきたのが「大腸CT」。これは体内に内視鏡を入れずにCT検査で大腸がんが検診できるものです。お腹の中を空にするのは同じですが、従来の内視鏡検査ほど、大量の下剤は飲まなくてよく、腸に空気を入れて膨らませて0.5ミリの断面で切った画像写真を撮り、それを3Dであらわします。あたかも腸の中をカメラが通ったかのように映し出すことができるのです。

 「大腸CT」はまだまだ知られていませんが、便潜血検査で陽性の方は保険もきき、高齢の方も楽に受けられる負担の軽い検査です。実際に受けられた方からは「痛みがなく、楽に受けられた」「迷わずにもっと早く受ければ良かった」と言って頂いています。

 40歳を過ぎたら必ず年1回は「便潜血検査」をして下さい。精密検査が必要になったとき内視鏡かCT検査かを選択することができます。大腸がんは早期に発見できると治癒率が非常に高い病気ということを知ってほしいと思います。
【2017年8月3日号】


医療法人良秀会 高石
藤井病院
消化器科(大腸CT)・放射線科(IVR)
部長 小阪寿幸
(医学博士、日本医学放射線科学会専門医、日本IVR学会専門医)

高石市綾園1-14-25 ☎072-262-5335
http://www.ryoshukai.or.jp/