医療・健康ガイド

【泌尿器科】前立腺がん検診をうけましょう

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 前立腺がんは、年齢とともに増加し、特に65歳以上の人に多いとされています。国立がん研究センターの報告によると2015年の短期予測では前立腺がん罹患数は年間9万8400人で第1位、死亡数は年間1万2200人(第6位)とされており高齢化とともに増加しています。

 前立腺がんのリスクとしては、家族歴が罹患リスクを約2.4から5.6倍に高めることが知られており、遺伝的要因の関与は確実と考えられています。その他には、生活習慣や肥満などもいわれていますが後天的要因を特定することは困難とされています。前立腺がんは、一般的に進行が緩徐ですが、中には比較的早く進行することもあり早期発見と早期治療が有効と考えられます。

 しかしながら、早期の前立腺がんには特徴的な症状がなく、進行し骨に転移した結果、腰痛で発見されることもあります。最近は、症状がなくても人間ドックなどで、腫瘍マーカーである前立腺特異抗原(PSA)が高値であることを指摘され、生検を受けて診断されることも増えてきています。前立腺がんは、早期に発見すれば手術や放射線治療で根治することも可能です。また、たとえ進行してから発見されても内分泌治療で進行を抑えることができ、さらには内分泌治療が効かなくなっても、最近は新しい治療薬が開発されており、治療を続けることが可能になっています。

 和泉市では50歳以上の市民を対象として、特定検診・後期高齢者医療の健康診断と同時にPSA測定を自己負担金500円で受けることができます。お近くのがん検診実施医療機関(詳しくは和泉市のホームページで検索して下さいい)へ受診されることをお勧めいたします。

【2017年10月5日号】


和泉市立病院
泌尿器科 医師 林泰司
和泉市府中町4丁目10-10 ☎0725(41)1331
https://izumi.tokushukai.or.jp/