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【呼吸器内科/腫瘍内科】肺がんについて

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 肺癌はがん死亡の原因の第一位で、H27年度の死亡者数は74334人に達しました。症状は咳や痰・血痰・息苦しいなどの呼吸器の症状と、疲れやすい・食欲がない・体がやせてくるという全身症状があります。胸部X線写真で異常がある場合はCTを撮ります。更に気管支鏡検査を行い、確定診断を行います。その後、癌がどこまで進んでいるか調べるために頭部MRIと全身のPETCT検査を行います。

 治療は臨床病期により異なります。Ⅰ、Ⅱ期は手術です。Ⅲ期は抗がん剤と放射線療法を併用します。Ⅳ期は脳、肝臓などに転移している患者様で、抗がん剤で治療します。治療法は組織型により異なります。肺癌の種類は扁平上皮癌、腺癌、大細胞癌、小細胞癌の4つで小細胞癌以外の3つは非小細胞がんと呼びます。小細胞癌は進行が早く、早期に転移します。そこで放射線療法や化学療法で治療します。一方、非小細胞肺癌は早く見つけて手術するのがベストです。ただ、三分の二以上の方は手術が出来ない進行癌です。通常は殺細胞性の抗がん剤で治療します。現在はEGFR遺伝子変異、融合遺伝子であるALK、ROS1などの遺伝子変異が見つかれば分子標的薬で治療します。

 また、最近では免疫チェックポイント阻害薬が肺癌でも使用されます。しかし、これらの新しい治療薬には素晴らしい効果とともに新たな重篤な副作用があり、これらに迅速に対応できる施設での治療が望まれます。

 当院では福岡正博総長の指導の下、これらのお薬を自由に使いこなす臨床腫瘍医が数多く揃っています。安心してお任せ下さい。
【2017年8月3日号】


和泉市立病院
呼吸器内科・腫瘍内科
特別顧問 医師 益田典幸
(日本内科学会認定医・総合内科専門医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医、日本臨床腫瘍学会暫定指導医)
和泉市府中町4丁目10-10 ☎0725(41)1331
https://izumi.tokushukai.or.jp/